「勉強って楽しかったんだ!!」と思いだし、沼へダイブするまで。
こちらはソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2018 23日目の記事です。
ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2018 - Qiita
前日は@rk_ismrさんの記事でした。
はじめまして、とろ(いのうえ)です。
第三者検証の会社で働いています。お客様先に常駐し、品質を上げるための「きっかけ」作りとしてテストをしてます(少なくとも、私はそのつもりです)。
今回、アドカレへの投稿のお誘いを受け、人生初のブログを書きます。SNSは使っていても、ブログのサービスを使うのは、初めてです。
なぜ、この記事を書くか?
タイトルにある通り、「勉強会って楽しかったんだ!!」と思い出して、「楽しいぞ、新しいこと知るのって楽しいぞ!!」という沼へダイブした体験談を、私の周りではあまり聞きません。
そこで、私の体験談をサンプルとして読んでいただき、「自分の周りで沼へダイブさせたい奴がいるけど、こいつの経験を参考にしてみるか?」というきっかけにしていただければと思います。
そう、私はきっかけを作るのも、掴むのも、どっちも好きになりました。
これまでの私
お客様業界が固定であったり、会社の用意してくれた研修に参加することもありました。しかし、業務が忙しすぎると「勉強会?仕事しながら覚えればいいじゃない」という方を始め、勉強会に参加することにポジティブな意見を頂くことが難しいことがありました。
また、「自分が頑張っても、意味あるんだろうか」とか、「やってもやっても終わりが見えない、悲しい」「『こんなことも知らないの?大丈夫?』と言われることもありました。そうしていつしか、「勉強会いきたいけど、何のために勉強してたんだっけ?した方が苦しく感じるときもあるのに」という気持ちになってしまいました。
私は30代前半ですが、「20代でなくても遅くない、今からでもやってみよう」と行動した、2018年3月からの出来事の概略です。
最初のきっかけ
お客様の業種が変わり、私の今までの知識では太刀打ちできないと実感しました。幸いにして、お客様が参考書籍を教えてくださったり、無料のツールを教えてくださったので、業務に差しさわりはありませんでした。
けれど、「このままじゃ、品質を上げるきっかけ作りって、難しいんじゃないか?」と自分の中にモヤモヤが生まれてきました。
「こんなことも知らないの?」って言われるかもしれない、こわい、でも外の勉強会で、お客様が教えて下さった以外のことも知って、お客様に還元したい。そんな気持ちでした。
第2のきっかけ
弊社に転職された、JaSST東海の実行委員の方と出会いました。当初、「オカウチワニ」さんとは知らず、「実行委員の方だ!!嬉しい!!」という気持ちでいっぱいでした。
「テスト酒場というイベントがあるから、まずはそこに行くワニ」とアドバイスを頂いたものの、私の中で「勉強会に行くの、ちょっと怖いなぁ」という気持ちがぬぐいきれませんでした。そこで、最初の1回だけ、ワニさんに連れていっていただきました。
テストの沼へ
初めてのテスト酒場は、「やばい、実行委員の方がいっぱいいる!!どうしよう!!」と緊張し、お酒の力も少々かりて、たくさんお話しを伺いました。そしてその場には、「こんなことも知らないの?大丈夫?」と仰る方は、一人もいらっしゃらなかったのです。とても嬉しかったのを、今でも覚えています。
「もう1歩、踏み出してみようかな」と思い、次はテスト花見へ。花見の次は夏のwacateへ。少しずつ、1人でも参加するようになりました。
テスト以外の沼へ「ワクワクする!!」
1人で参加できるようになって、「もっとロジカルに考えられる自分になりたい」とTOCfE国際認定プログラムやBootCampへ。「アジャイルって、要するに何なのか、概念しかしらない。もっと知りたい」とXP祭りへ。
嬉しいことに、お客様先へ還元したいと思っていた知識も得ることが出来ました。
勉強会講師をお招きするように
「自分で声を挙げていいんだ、出来なくても、参加してお話しして、覚えて行けばいいんだ」と安心できるようになってきた頃、VSTePを体験したい欲求が強くなりました。
周りの方にも助けていただき、なんと自分の参加したくてたまらなかった勉強会を、準備の段階からお手伝いさせていただくことができました。
【告知 ※申込方法は別途】
— とろ(いのうえ) (@Ohsaka_Taro) November 5, 2018
JaSST東北実行委員によるJaSST’17 Tokyoで実施された「VSTePのファーストステップ~JaSST'16東北出張おかわり会~」の再演を行います。
講師(モデレータ)にはJaSST東北実行委員である 真鍋俊之氏、他2名を予定しています。#東京ソフトウェアテストを学ぶ会#VSTeP
今の私の心境は、ドラゴンボールの悟空に近い?
最初は、「怖い」「削り取られる」など、「勉強会に行きたい」欲求に対するネガティブな印象が強かったけれど、実際に参加してみると、「知らないことがたくさん!!勉強って楽しい!!実践するのも楽しい!!わくわくする!!」という感じです。
強い敵が現れたときの「おら、わくわくすっぞ」という悟空のセリフ、あのセリフを言いたくなる心境になってます。凄く難しいことに直面しても、強くなってきた気がします。
振り返ってみて
今の状況があるのは、「参加してみて、誰も怖くない、バカにする人もいない」という安心感によるものが大きかったと思います。
「失敗したら、どんなこと言われるのかな」「知らないことがあったら、どうしよう」とう不安が最初に拭い去られたからだと思います。「知らなければ、知っていけばいいんだよ」と仰って下さる方が多かったです。
実際、私自身は、たくさん失敗をやらかしていたように思います。「この試験って、知らない方が多いの?」という疑問は、人によったら、私が感じた恐怖心を感じさせてしまっていたかもしれません。まだまだ反省点が多い私です。
誰かに、勉強会に参加してほしいとき
今の私のように、安心できる環境が第一歩かと思います。安心し、もっと知識が欲しいと貪欲になり、「どんな勉強会があるだろう?」と自分で探すようになったのは、私にとっては安心感という大きな要因があったからです。
私は30代ですが、20代のときに「大丈夫だよ」という声をかけて頂いたら、また少し違った自分がいたかもしれないな、と思います。自分の過去は変わらないので、他の方が「どうしよう、こわいな」と思っていたら、「大丈夫だよ」と背中を押すようになりました。
次の目標
これまで、自分が体験したことをお話しいたしました。今回は、1つのサンプルとして私のお話しをいたしましたが、「自分の周りの皆さんが安心して、勉強して仕事や生活に活かしたい」と思える環境を作りたいと思っています。
そのために、まだまだ私も勉強不足なので、新たに勉強した内容を投稿できれば、と思います。
感謝
勉強会へ参加するきっかけをくださったワニさん、アドカレにさそっていただいた伊藤さん、他にも見守っていただいたたくさんの方々(お名前を書いてよいか迷ったので、このような記載にいたしました)、本当にありがとうございます。